2012年4月4日水曜日

チューニングアップその1


今回はチューニングについて説明します。
前回も話ましたが、性能の決定要因の中で大きな位置を占めるのが、ピストンとシリンダーの摺動性と機密性という相反する特性をどう調整するかが問題でしたが、それ以外に性能を大きく左右する事項を取り上げます。
今まではとりあえず動くことが必要条件でしたので、上記対策を重点的に行ってきました。

今回のテーマは、内部の作動空気をいかにスムーズに移動させるかと、取り入れた熱を効率よく利用する(再生器)方法です。もっと重要なテーマがありますがこれは今後、取りあげます。

○エアー通路の改良
内部の空気が体積変化を伴いながら、ピストンによって強制的に移動するので、極力抵抗のないエアー通路が必要になるはずです。
そこで、通路の角部にRをつけてスムーズに流れるように工夫してみました。元々ダイキャストが本業なので、職業的な感のようなものです。
ダイキャストの場合、空気ではなく解けたアルミニウムですが同じ流体と考えると理解できます。
何も流体力学的に難しく考えることはなく、自然の川の流れからも想像できることで、実際に試してみました。




効果は予想以上でした。
効果は予想以上でした。
効果は予想以上でした。
効果は予想以上でした。


と書くとカッコよいですが、実際は何台か製作しているうちになぜかすごいパワーのある物ができたのです。最初は原因がよく分からず、????????でした。ですから分解すると元のパワーに戻ることを恐れて、しばらくそのままで動かしていました。

後から気が付いたのですが、当時は試行錯誤の連続で、とにかくピストンとシリンダーを抵抗なく動かすことが先決で内部を磨いているうちに、本業の金型の湯道を磨く要領で無意識に通路の角部にRを付けていたようです。

そのような訳でベースを新規に作りなおす事態が発生したのでした。
試作時のエンジンより回転速度が上がったため。


次回につづく、

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